- きたい
- I
きたい【危殆】あやういこと。 非常に危険なこと。 また, そのさま。 危険。
「~なる小邦を棄てて安穏なる大邦に赴く/三酔人経綸問答(兆民)」
~に瀕(ヒン)・する危険な状態に陥る。 あぶなくなる。IIきたい【基体】〔(ラテン) subjectum, substratum; (ギリシヤ) hypokeimenon〕あるものについて性質や状態が語られる際に, そうした性質や状態が帰属するそのもの。IIIきたい【奇態・奇体】風変わりなこと。 不思議なこと。 また, そのさま。IV「予言したのがちやんと適中してゐるから~だ/うづまき(敏)」
きたい【奇胎】⇒ 胞状奇胎Vきたい【希代・稀代】〔「きだい」とも〕(1)世にまれなこと。 めったにないこと。 また, そのさま。「~の悪人」「~だ。 あれは感心な堅い娘だ/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)不思議なこと。 奇怪なこと。 また, そのさま。VI「~なこともあるものだ」「誠に不思議, これは~だ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
きたい【帰隊】軍隊で, 自分の部隊に帰ってくること。VIIきたい【期待】よい結果や状態を予期して, その実現を待ち望むこと。VIII「完成を~する」「~はずれ」
きたい【機体】飛行機のエンジンおよび装備品以外の部分。 また, 飛行機それ自体。IXきたい【気体】物質の集合状態の一。 流動性に富み, 密度が低く, 定まった形がなく, 容器中ではその内部全体に広がる物体。 圧力によって体積を容易に変える。 ガス。 ガス体。→ 固体→ 液体Xきたい【気態】気体である状態。XIきたい【気滞】漢方で, 気の流れが停滞したために起こる病的状態。 自律神経・精神・呼吸などに変調をきたす。XIIきたい【腊】肉を干したもの。XIII「~はやすも/万葉 3886」
きたい【鬼胎】(1)心中ひそかに抱くおそれ。「~を抱く」
(2)〔医〕「胞状奇胎(ホウジヨウキタイ)」に同じ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.